2019年7月27日土曜日

【行政書士試験】法律用語と法の解釈の分野のトレーニング問題・・法令用語や法の効果などの基礎を学習に役立てよう

【行政書士試験】「法律用語と法の解釈」のトレーニング問題


テスト


●次の問のうち正しいものには○、誤っているものには×をつけなさい。

★注意すべき法令用語

(1)A若しくはB又はCという法律の文言においては、「A」と「B又はC」が大きな接続詞である「若しくは」で結ばれ、「B」と「C」が小さな接続詞である「又は」で結ばれている。

×…大きな意味での選択的連結には「又は」を用い、小さな意味での選択的連結に「若しくは」を用います。

「若しくは」と「又は」の違い
「若しくは」と「又は」の違い


(2)「A及びB並びにC」という法律の文言においては、「A」と「B並びにC」が大きな接続詞である「及び」で結ばれ「B」と「C」が小さな接続詞である「並びに」で結ばれている。

×…大きな意味での併合的連結に「並びに」を用い、小さな意味での併合的連結に「及び
を用いる

「及び」と「並びに」の違い
「及び」と「並びに」の違い


(3)法律用語で「適用」とは、その規定をそのまま当てはめることを言うのに対して、「準用」とは、その規定の対象とは本質的に異なる事項に一定の修正を加えたうえで当てはめることをいう。

〇…問題文通り。


(4)懲役や罰金など刑事罰を加える場合は「課す」といい、国や地方公共団体が税金など負担を命じる場合は「科す」という。

×…刑事罰を加える場合は「科す」といい、国や地方公共団体が税金など負担を命じる場合は「課す」という。


(5)法律用語で「推定する」とは、たとえ事実がそうでなくても、法律上はそういうことだと断定することである。

×…「推定する」は、事実はわからないが法律上一応このようにあつかっておく、ということである。


(6)法律用語で「直ちに」とは、最も時間的に短い概念で、「すぐに」行うという意味。

〇…問題文の通り


(7)本来は対象でない法令を類似しているほかの対象に当てはめて使うことを「適用」という。

×…「適用」は本来の趣旨どおりに法律を当てはめて用いることである。


(8)尊属とは、血縁関係で先の世代の者のことで、自分を軸に考えると、祖父母、父母などが尊属に当たる。

〇…問題文の通り。
卑属…血縁関係で後の世代の者のことで、自分を軸に、子供や孫が卑属に当たる。


(9)法律上の善意・悪意は、道徳上の「良い」「悪い」とは関係なく、善意とは「事情を知らない」ということであり、悪意とは「事情を知っている」ということである。

〇…問題文の通り


(10)詐欺や強迫によって行われた意思表示は、瑕疵ある意思表示である。

〇…瑕疵とは欠陥やキズのことであり、本人の意思でなく、詐欺や強迫によって行われた意思表示は、瑕疵ある意思表示である。


(11)意志の欠缺(けんけつ)とは、本当は売る意思がないのに「売ってあげる」とウソを言うようなことである。

〇…欠缺とは、「欠けている」という意味。


★条文の解釈

(12)拡大解釈とは、法令の規定の文字を、それが普通意味するところよりも、若干広げて解釈することである。類推解釈とは、似かよった事項のうち、一方についてだけ規定があって、他方については、明文の規定がない場合に、その規定と同じ趣旨の規定が他方にもあるものと考えて解釈することである。

〇…問題文通り。


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