2019年6月18日火曜日

前科照会事件って何?行政書士試験頻出の重要判例

【重要判例】前科照会事件/最判昭56.4.14


どうもTakaです。今回は前科等をみだりに公表されない権利は法律上の保護に値するのかという問題が裁判となった前科照会事件を紹介したいと思います。

前科照会事件の内容


Aさんは、自動車教習所で職員として働いていましたが解雇されたました。Aさんは教習所を相手取って地位保全(労働者が使用者に対して雇用契約上の地位を有することを仮に定めるとの裁判所の判断を求める手続)の仮処分を申請しました。これを受けて教習所側の弁護士が弁護士会を通じて区役所にAさんの前科・犯罪経歴の照会を行った。そして、区長さんが、弁護士会からの前科等の照会に応じたことにより、前科を公表されてしまいました。そこで、Aさんは、区長の行為を過失による公権力の行使であるとして国家賠償請求訴訟を提起した。

前科照会事件の争点


みだりに前科等を公表されないという権利は、法律上の保護に値するのか?

判決のポイント


前科等は人の名誉や信用に直接かかわるので、前科等あるものもこれをみだりに公開されない法律上の保護に値する権利を有する

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