1.政治(国家とはなにか?)
今回は一般知識の分野「国家」について勉強していきましょう。
国家ってなんだろう?
国家となる条件
国家とは、一定の地域とそこに住む住民に対して、他国の影響を排して権力を行使する政治組織のことをいいます。
現代における国家は次の3つの要素で成立しているといわれます。
国家の3要素
①領域・・領土・領海・領空
②国民・・そこに居住している住民
③主権・・領土と国民を統治する有効な政府
②国民・・そこに居住している住民
③主権・・領土と国民を統治する有効な政府
国家の体制
それでは、国家にはどのような種類の体制を持った国があるのでしょうか?それぞれ見てみましょう。
現在の民主的な世界では、立憲君主制と共和制が代表的な国家体制です。ただし、一部は軍事国家や独裁国家なども存在します。
1. 君主制
君主制は、国や皇帝など君主が支配する政治体制です。そのうち、君主の権力が制限されない政治体制を絶対君主国家(専制君主制)、憲法によって制限される政治体制を立憲君主国家といいます。
近代以降、君主国家は減少し、20世紀には、多くの国が君主制から共和制へと移行しました。
2. 共和制
君主を置かず、国民により選出されたリーダーによって国を統治する政治体制を共和制といいます。
民主主義の基本原理
民主主義には次の4つの基本原理があります。
①国民主権・・政治の主役が国民であること
②基本的人権の尊重・・国民の人権の保証
③権力分立則・・権力が1つに集中しないこと
④代議制・・国民が選んだ議員による政治
②基本的人権の尊重・・国民の人権の保証
③権力分立則・・権力が1つに集中しないこと
④代議制・・国民が選んだ議員による政治
民主主義は住民が直接政治に参加する直接民主制と、国民が選挙で代表を選び、選ばれた議員が議会で政治を行う間接民主制に分けれらます。
すべての国民が直接政治に参加するのは現実的ではないことから、多くの国で間接民主制が採用されています。
近代国家とは?
近代の国家は、大きな流れとして次のように変わってきました。
18世紀から19世紀には多くの国が「夜警国家」と呼ばれる、
政治の役割が、安全保障や警察等に限られた、最低限に絞った、消極的な
ものでしたが、当時の社会は、資本主義社会へと移行しており、結局、資産を持っている人はより富み、貧しい人は貧しいままで、貧富の格差が拡大することとなりました。
この社会問題を議論し、社会権という概念が誕生します。
そして克服すべく、
20世紀に入っていくつかの国が「福祉国家」へと移ってきました。
すべての人が人間らしく、生活できるよう保障するのが国家の役割。国家が積極的に国民生活に関与する国家です。
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